2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『人狼』『浪人街』(これはvideoで)『龍馬暗殺』

DVD

最近に見た3作。 人狼 JIN-ROH [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2002/02/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 60回この商品を含むブログ (102件) を見る 彼は狼になるのではない。すでに狼なのである。「なる」というのなら、人間になる、…

『フーコー』

フーコー―他のように考え、そして生きるために (シリーズ・哲学のエッセンス)作者: 神崎繁出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2006/03メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (23件) を見る フーコーの思考のエッセンスを、主体と客体の…

『新しいデカルト』

新しいデカルト作者: 渡仲幸利出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2006/07メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る すべてはわたしに現れた表象にすぎない(独我論)。 世界は虚構ではなく、われわれからは独立して存在している(実在…

『宇宙戦争』『宇宙戦争』『宇宙戦争』

DVD

最近に見た3作(いずれも初見)。 宇宙戦争 [DVD]出版社/メーカー: パラマウント ジャパン発売日: 2005/08/19メディア: DVD クリック: 1回この商品を含むブログ (18件) を見る ジーン・バリー主演のこの映画は、もう50年以上も前の作だから、古臭くて見れな…

『ソシュールと言語学』

ソシュールと言語学 (講談社現代新書)作者: 町田健出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/12/18メディア: 新書購入: 2人 クリック: 49回この商品を含むブログ (51件) を見る ソシュールが創始した構造主義言語学の継承と発展をたどる「ソシュールと言語学」の…

『狩人と犬、最後の旅』

@テアトル梅田。 声高に叫ばれる言葉よりも、思わず洩れでたような呟きのほうが、心に響くことが多い。 「命というものはつないでいくものだ」 先日見た映画にもほとんど同じセリフがあったので、あれ?と思ったのだが、そこで感じたのは、洋の東西を問わず…

『日本語の森を歩いて』

日本語の森を歩いて (講談社現代新書)作者: F.ドルヌ,小林康夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/08/21メディア: 新書 クリック: 19回この商品を含むブログ (19件) を見る 郡山で降りてください。郡山に降りてください。 奈良高専は大和郡山にあります。…

『ゲド戦記』

光は影、影は光。 あとから龍であったと知るのではなく、さきに龍であると知らざるを得ないところに、やさしさの(あとに生きるものの、子であることの)悲哀を感じる。 奥行きの平板さを打破するのは、やはり運動、とりわけ垂直方向の、だったか。 「海を飛…

『地中海』

地中海―人と町の肖像 (岩波新書)作者: 樺山紘一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/05/19メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログ (25件) を見る 環地中海という「場」を「人」を通じて描く。 歴史、科学、聖者、真理、予言、景観。 ヘロドト…

『日本語の歴史』

日本語の歴史 (岩波新書)作者: 山口仲美出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/05/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (60件) を見る 「話し言葉と書き言葉のせめぎあい」という観点から捉えられた日本語の歴史。 すっきりして…

『アルベルト・ジャコメッティ展』

@兵庫県立美術館。 ジャコメッティの人物はみんなメガネをかけてるね、そう? あれって眼窩じゃないの、えーっ、じゃああれだ、頭蓋だってさわるかのように見えてるってわけ? というような会話がどこからともなく聞こえてくる。 わたしが立ち止まっている…

『雪沼とその周辺』

雪沼とその周辺作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/11メディア: 単行本 クリック: 63回この商品を含むブログ (113件) を見る この短編集の中では「ピラニア」という作品がけっこう好きなのだが、最近ちょっと思ったことと関連しそうな「河岸…

『カフェ・ミュラー』

tv

夜、NHKでやってたピナ・バウシュの「カフェ・ミュラー」を見た。 ペドロ・アルモドバル監督の「トーク・トゥ・ハー」でちらっとは映るけど、ぜんぶ見たのはこれがはじめて。 長さも知らずに、ずっと緊張したまま見てしてまったので、かなり疲れた。 画面を…

『スピノザ』

スピノザ―「無神論者」は宗教を肯定できるか (シリーズ・哲学のエッセンス)作者: 上野修出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2006/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (30件) を見る 肯定とくれば、やっぱりスピノザ。 …

『プレーンソング』

プレーンソング (中公文庫)作者: 保坂和志出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/05/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 79回この商品を含むブログ (182件) を見る でもやっぱり肯定することの至福を描きえたという点では、これにとどめをさすんじゃ…

『季節の記憶』

季節の記憶 (中公文庫)作者: 保坂和志出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1999/09/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 171回この商品を含むブログ (131件) を見る たしかに、保坂和志は自分の言葉を読ませる努力をしてきていて、彼の小説はもはやすごい…

『カンバセイション・ピース』

カンバセイション・ピース (新潮文庫)作者: 保坂和志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/03/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 63回この商品を含むブログ (142件) を見る C・S・ルイスの言葉はこの小説にあったのだった。 ……私は私で、一人でこの部屋…

『金沢』

今日も朝から露天風呂。 和菓子、麩、饂飩。 ジェイムズ・タレル、そして面。 さびしき野辺 立原道造 いま だれかが 私に 花の名を ささやいて行つた 私の耳に 風が それを告げた 追憶の日のやうに いま だれかが しづかに 身をおこす 私のそばに もつれ飛ぶ…

『金沢』

朝から露天風呂。 和菓子(おぼろ月、加賀奴)。 兼六園、金沢21世紀美術館。 この美術館に入る前から男が屋上で手を広げているのには気がついていて、ラジオ体操でもしてるのかなと思ってたら、それがヤン・ファーブル「雲を測る男」。 浮かんでは消える 雲…

『金沢』

雷鳥で、二十数年ぶり。 ひがし茶屋街、徳田秋声記念館、泉鏡花記念館など。 治部煮をいただく。 鴨、でも加賀麩の美味しさ。 ビール、ワイン、バーボン。 とんぼ釣り 室生犀星 けふもさみしくとんぼ釣り ひげのある身がとんぼ釣り このふるさとに 飛行機が…

『アワーミュージック』『ランド・オブ・プレンティ』『そして、ひと粒のひかり』

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最近に見た3作。アワーミュージック [DVD]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント発売日: 2006/05/26メディア: DVD購入: 5人 クリック: 62回この商品を含むブログ (116件) を見る地獄も天国も今ここにある。 「人道的と言われる人々は、なぜ…