film

『太陽』

@第七芸術劇場。十三は久しぶり。ソクーロフの映画は『エルミタージュ幻想』以来。だれであれ神であったことなどないのだから、現人神を演じる人は、彼が演じようとしているのがまずは人間であり、その人間が神を演じていた、とでも想定して、それをまた演…

『時をかける少女』

2回目、MKKと。たとえ自在に時を往き来できたとしても、記憶は重ねられるばかりで、リセットされないのだとしたら、なおさら前に向かって生きないとね。自由のありどころ。

『紙屋悦子の青春』

@テアトル梅田。黒木和夫監督の遺作。見てよかった。もちろん泣きもしたけど、こんなに笑える映画だなんて、思ってなかった。『父と暮らせば』同様、ほとんど「外」を映すことがなくて、でもそうやって視覚情報をあえて制限することによってかえって、暗い…

『狩人と犬、最後の旅』

@テアトル梅田。 声高に叫ばれる言葉よりも、思わず洩れでたような呟きのほうが、心に響くことが多い。 「命というものはつないでいくものだ」 先日見た映画にもほとんど同じセリフがあったので、あれ?と思ったのだが、そこで感じたのは、洋の東西を問わず…

『ゲド戦記』

光は影、影は光。 あとから龍であったと知るのではなく、さきに龍であると知らざるを得ないところに、やさしさの(あとに生きるものの、子であることの)悲哀を感じる。 奥行きの平板さを打破するのは、やはり運動、とりわけ垂直方向の、だったか。 「海を飛…

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』

@梅田ブルク7。 コワイよりも、キモイよりも、笑える。

『時をかける少女』

@テアトル梅田 アニメのおたくやファンといったマニアでなくても、楽しめる作品になっていると思う。 若い人だけでなくこの映画で元気づけられる人も多いのではないか。 K:時は、かけたりしなくてよかったんだ。 T:それは、じっさいに時をかけてみて、…

『ゆれる』

@シネ・リーブル。 ver.1.0 揺れます、揺すぶられますよ、けっこうこれ、兄の香川照之が弟のオダギリジョーにいうでしょ、ズバッと本質をえぐって、それがおまえなんやて、あれなんかもう、まるっきしワイのことやないの、ほんま、自分を突きつけられたみた…

『美しい人』

@テアトル梅田。 『ビッグ・リバー』は、夜9時すぎからの上映分しかなかったので。 予備知識なしで見た。 原題は『Nine Lives』、ロドリゴ・ガルシア監督。 9人の女性の9つの挿話をワンシーン・ワンカットで。 一応それぞれに独立した話なんだけど、人物…

『DEATH NOTE デスノート』

とうとう見てしまいました。 コンソメ味のポテチの商標とか、監督も細かいところにColbeeですね。 でも金子修介は、ガメラを肯定するの? それとも否定する? あ、夜神月でした。 彼のほうが、ガメラよりもずっと悪魔的でしたね。 罪なき人々の生命を一顧だ…

『初恋』

@シネ・ピピア。 3億円事件は、子供心に、捕まるなよって思ってた記憶がある。 結局サルトルにもランボーにも追いつけないまま、ここまできてしまいましたが。 オートバイに絡んで印象的な場面が多かった。 みすずが運転を覚えていくシーン(宮崎あおいの…

『エドワード・サイード OUT OF PLACE』

「エドワード・サイード OUT OF PLACE」(佐藤真)@京都造形芸術大学。 映画を見ながら、ソロ、ということについて考えていた。 昔、ロバート・ボーン演じる秘密諜報員にナポレオン・ソロというのがいたが、彼にはイリア・クリアキン(デイヴィド・マッカラ…