2007-06-05から1日間の記事一覧

『ホイットマン自選日記(上)』杉木喬訳

潜んでいる ただ一人、このような静まり返った森の真中にやって来て、あるいは荒涼とした大草原や山の中の静けさの中にあるような、孤独の静穏さや寂しさの中にいるとき、人間が、誰かが現われはせぬか、地面の中から、あるいは木蔭、岩の蔭から飛び出しはせ…

the four seasons shuffle

死は春のかすみ誰にもなりにけり 面面の柱の中の春の国 行かぬ道夢見しあとか春の川 夢見るか空気を食べる夏に入る 鈴に入る六十年後の晩夏かな 掌かへしてゴッホ夏の土 猪が来てしばらく浮かぶ露の秋 秋昼寝一行の詩は与太と言う 少年や蝮のほかは秋の虹 冬…