『白バラの祈り』
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2006/09/22
- メディア: DVD
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映画館で見てはいるのだが、特典映像があるというのでKRKWさんに借りている1枚。特典Discには、「白バラ」の活動や裁判にかかわった人々や当事者の近親者による証言があり、当時のドイツにおける地域、宗教、階層、年齢、性別、政治的立場の違いによる認識や行動の差異が浮き彫りにされる。もちろん(これは「ヒトラー 最期の12日間」の特典映像でも思ったことだが)、証言にはその「上演」にともなう罠がある。それでも強制的な力に対する忍び方、抵抗の仕方にはいろいろあるのだということ、またあっていいのだということが、そこから学べると思う。もっとも印象的だったのは、ナチが宣伝用に残したとされる裁判長ローランド・フライスラーによる裁判の記録映像で、短いながら、それは映画で彼を演じたアンドレ・ヘンニックの演技が、けっして誇張されたものでないことがよくわかる。ゾフィー・ショル本人はいったいどういう感じの人だったのか、証言だけからはわかりませんでしたが、彼女を演じたユリア・イェンチは、目のキラキラとした、とてもかわいい感じの女優さんで、(やはり特典Discにはちょこっとしか出てこないのですが、だからこそ?)彼女の映像も印象的でした。