『森の中で』


読者になる/他人になるという不可能な夢
わたしなりに「不正確に反復」を試みれば

答えは
ただ
沈黙、
沈黙
しか
ないことを
知らないで−−


私は
なおも
歩む、
沈黙を
信じないで、


むなしく
事物

触れながら
触れながら
そして
凭れながら−−


(「森の中で」 p30-31)

森の中で (りぶるどるしおる)

森の中で (りぶるどるしおる)


「同一になれるはずのないものに同一化すること」という言葉にふれながら